ピニンファリーナ死去

朝礼

【8月8日 AFP】フェラーリ(Ferrari)やマセラティ(Maserati)などイタリアの高級車デザインで有名な「ピニンファリーナ(Pininfarina)」の最高経営責任者(CEO)で、イタリア産業連盟(Confindustria)前副会長のアンドレア・ピニンファリーナ(Andrea Pininfarina)氏が7日、同国北部トリノ(Turin)近郊のトロファレッロ(Trofarello)で、スクーターで走行中に自動車と衝突し、死亡した。51歳だった。ピニンファリーナ社が7日、発表した。

訃報がはいった。私がこの世で一番デザイナーとして尊敬するピニンファリーナ氏が亡くなられた。彼のデザインするものどれも流麗でシャープで、何故か記憶から消えなく、ノスタルジックな気分になる。手がけるメーカーは、フェラーリ、マセラティ、他いろいろで彼が手がける作品はどれも一癖ある。だから好きだ。、カーデザインに大きな功績を残したピニンファリーナが、どんな車をデザインしてきたのか見ていきましょう。

フェラーリ Dino206GT

ピニンファリーナの最高傑作とも言われている1台が、フェラーリが販売したディーノ206GTです。ディーノという名前は、フェラーリの創設者エンツォ・フェラーリの長男であるアルフレード・フェラーリの愛称からつけられています。 ディーノ206GTは、V6エンジンをミドに搭載したスモールフェラーリで、1968年から1969年まで約150台が生産されました。 その後、ディーノはエンジンを2.4Lに拡大、ホイールベースが延長されたボディは初期のアルミからスチールに変更するなどコストダウンにより、フェラーリに大きな利益をもたらしました。

90年代、スーパーカーブームを作ったF40やF50。いまでもエンツォフェラーリ、ラ・フェラーリのモデルとして伝統は受け継がれている。

ホンダ・シティをデザインしたのはホンダの日本人デザイナーですが、そのオープンバージョンにあたる「シティ カブリオレ」には、ピニンファリーナが関わっています。 担当したのは、ボディの基本構造と、ソフトトップのスタイリングおよびレイアウトでした。いまみると、安価な小型車であっても品質や完成度の高さを重視したのが見て取れます。
スカイラインの登場前、日産のスポーツイメージをフェアレディとともにけん引していた、ブルーバードもまたピニンファリーナが手掛けたモデルです。 ピニンファリーナが手掛けたのは、サファリラリーでクラス優勝を遂げたことでも有名な410ブルーバード(1963年)。この頃からデザインを海外に委託していたというのは驚きです


これはほんの一部ですが、彼のデザインは永遠にうけつがれる名車ばかりなんです。

彼のデザインは欧州車、ベンツ、BM、アウディのように顔を見るだけでメーカーがわかるような一貫しているデザインではありません。また日本車のようにエンブレムをつけなくては何処の車かわからないようなデザインでもありません。彼のデザインは、ピニンファリーナという人物像を思いおもい浮かべるデザインでしかありません。そこに私は魅了されてきました。

                                                             記事 石村忠美