EV時代でなくスモールエンジン

朝礼

VWグループが電動化の新戦略、全世界2200万台のEVの5割以上を中国で生産へ…上海モーターショー2019

2028年までVW2200万台2028年まで

フォルクスワーゲングループ(Volkswagen Group)は、中国で開幕した上海モーターショー2019において、電動化に向けた新戦略を発表した。 フォルクスワーゲングループは電動化戦略を加速させ、2028年までに全世界で2200万台のEVを生産する計画だ。2200万台のうちの半分以上にあたる1160万台のEVを、中国で生産することを目指す。 そのため、2019年は新しいエネルギーで駆動されるモデル(NEV)の導入を強化する予定だ。EVやプラグインハイブリッド車(PHV)のNEVは、中国政府が普及を後押している。フォルクスワーゲングループは2019年、ラインナップ全体の電動化を進め、14のNEVモデルを導入する 。

MEBプラットフォーム

さらに2020年には、次世代電動車の「MEB」プラットフォームをベースにした2車種を、初めて投入する。2021年には、上海モーターショー2019で初公開したコンセプトカー、『ID. ROOMZZ』の市販バージョンも発売する。 フォルクスワーゲングループは、中国の3つの合弁事業のFAWフォルクスワーゲン、SAICフォルクスワーゲン、JACフォルクスワーゲンにおいて、EVの現地生産を加速させる。すでに、SAICフォルクスワーゲンとFAWフォルクスワーゲンでは、MEBプラットフォーム車生産に向けた工場の建設に着手した。 これらの2つの工場が2020年に稼働すれば、フォルクスワーゲンの中国におけるEVの生産能力は、年間60万台上乗せされることになる、としている。 (NET NEWSより)

上記写真を見てのとおりVWの準備はできている。が、私はそうはあまくないと判断している。VWの会見からすると年間220万台平均の上積み計算になる。日本も10年前から日産はリーフを投じて電気自動車の販売をどこよりも早くからしてきた。がしかし、なかなか簡単に売れるものでは無い。最近のガソリン車ぐらいになると燃料を満タンにいれると1000㌔ぐらい走る車はめずらしくない。一方電気自動車は実質200㌔ぐらいのもので、たまに長距離を走ることを考えると購買選択からはずれてしまう。日産リーフも8年間かけて100万台売った実績があるが、VWの掲げる販売設定がいかに高いかがわかる。私もリーフを所有しているがオーナーだからわかる電気自動車の駄目なところをいくつか述べてみます。

日産リーフ販売台数

まず、値段が高い。現行車だとなんだかんだ400万から500万の設定である。電池にコストがかかりすぎているのではないかとおもいます。その次に、巡航距離の少なさ・・・あと残り50㌔を切ったぐらいからドキドキしながら運転していなければならない。やはりガソリン車のように500㌔ぐらいは走ってもらいたいものですね。最後にエアコンの効きが弱いこと。このような事がクリアされれば販売しても問題ないと考えます。

小型ターボエンジン

本題にはいりますが、私のおもうに一部の日本メーカーが開発している、排気量の小さいエンジンブームになると考えています。それにハイブリット抱き合わせたパワーユニットが主流になると考えます。具体的に言うといままで3リッターだったエンジンが1.5リッターターボ、2リッターだったエンジンが1.0リッターターボで実質30㌔は楽に走る車。そのような動力に力をいれた企業が勝ち残れると判断しています。また燃料に関してはガソリンが主流になります。一時ディーゼル燃料時代かなぁとも思いましたがやはりどのメーカーも振動対策、カーボン煤対策で手をやいているようです。リコールばかりでコンピュータプログラム対策でいじるしかない・・・のが現状か。しかも軽油も昔に比べ高くてメリットを感じない時代になってしまいました。あのトヨタがディーゼルは難しいと辞めた理由がようやく分かってきたような気がします。流石はトヨタさんです。

急いで電気自動車にはしりすぎて失敗しようなら企業を傾かせてしまうことになります。ただ間違いなくEVの時代の波は押し寄せてきます。2025年までEV車が一割、HV車が全体の三割、よくてもそんなものだと私は考えています。途上国、新興国も含めるとエンジン基数台数はどんどん増えています。電気自動車ばかりの話が先行しすぎていてメーカー開発陣は敏感になりすぎています。もっとエコで動力性能のおとさないエンジンを開発していくべきです。2018、19年どのメーカーもEV、EVって言っていますが、そんなに時代は急激に変わりません。私はそう思います。

                         記事 石村忠美