日野と中国BYD、EV開発で提携

朝礼

 日野自動車は中国の電気自動車(EV)メーカー比亜迪(BYD)と商用EVの開発分野で戦略的パートナーシップ契約を締結したと発表した。 両社は今後、商用EVの開発で協業し、市場のニーズに対応した商品をタイムリーに導入していくことを目指す。まず個別のEVの開発から協業を始め、その後、両社の知見を活用してEVの普及促進に向けて販売面や周辺事業でも協力していく。 BYDの商用車部門BYDコマーシャルビークルがバスからトラックまでの幅広いEV製品をラインアップしている。2011年に深センで電気バス「K9」の営業運行を開始して以来、BYDの電気バスは50を超える国・地域の300以上の都市で導入されている。累計販売台数は5万台以上で、電気バス市場では世界トップ。 日野はこれまで、トヨタグループとしてハイブリッド技術に注力しており、EV分野では遅れていた。(レスポンスより)

BYDとの提携で電動シフトを日野は進めるつもりだが、大型EV分野で新規開発するのであればBYDからEVシャシを購入したほうが賢明かもしれない。バス、トラック分野でBYDに技術的、価格的に勝る企業を作るのは大変に難しい。彼らは内製でバッテリーもパワーユニットも車両も全てやってしまうのだ。ベンツ、トヨタにはじまりBYDの技術を求め提携を求める企業ばかりになってきてしまったのだ。やはり中国電気自動車メーカーの強さはバッテリーの技術、コスト、製造スピードで、もはや世界に敵はいないのではないだろうか。

また試乗してみるとびっくりである。加速のスムーズさや静粛性、そして排ガスもでないクリーン感におどろかされる。私達が電気自動車を所有する前に、都内のバスが全て電気バスになる方が先になるのではないかとも感じた。

BYDより京都市が大量契約
富士急のBYDバス

日本でも各自治体やバス会社が、BYDバスを求め動きだしている。もはや日野、いすゞといった日本メーカーがいまから開発し参戦しても手遅れなのかもしれない。

       記事  石村忠美