5G設備機械

朝礼

日本工作機の受注が低迷する中、世界は5G設備加工機の受注合戦となっている。

最新データによると、2020年第1四半期、5G通信用設備市場におけるシェアは1位がファーウェイ(華為科技)で35.7%、2位がエリクソンで24.6%、3位がノキアで15.8%、4位がサムスンで13.2%だったと韓国メディアが伝えた。 このシェアだけで世界の約9割を占めている。

アメリカ含め、日本まで蚊帳の外状態である。事実この4社でしか5G技術が無いのだからトランプが友好的にならないかぎりミリ波5G文化は伝わってこないであろう。また日本やアメリカができる5Gは、技術の低い5Gであって通信速度的にもかなり劣るのである。

そんな中、アジア全体5G通信が当たり前の時代になり、日本やアメリカが置いていかれる時代になった。それは日本の技術がないのだから仕方無いとしても、5G電波の無い国に工作機械の注文さえもこないと皆嘆いている。今まで小型旋盤、小型MCを買っていただける大事なお客様をトランプ感情ひとつで産業全体台無しにしているのである。

しばらくすればファーウェイは6Gの規格基準、速度実証してくるだろう。今回5Gの仕事は流れたとしても6Gの時は日本工作機が受注したいものである。まだ諦めてはいけない。

       記事  石村忠美