工作機械のこれから・・・

朝礼

日本工作機械工業会(日工会)がまとめた2020年4―9月期の工作機械受注実績(確報値)は、前年同期比34・5%減の3964億3900万円となった。

9月単月は前年同月比15・0%減の840億9900万円で、24カ月連続の減少ながらも、8カ月ぶりに800億円を上回った。内需、外需ともに回復傾向が強まっており、前月比では23・7%増と、9月としては09年以来の2割以上の増加。

低水準ではあるが、機械関連は底を脱したのではないだろうか。最近では中国自動車のEV化の話でいろいろ振りまわされている企業ばかりだが、目の前の情報に振り回されないことが重要である。中国では確かに電気自動車のシェアは多い。しかしガソリン車の販売台数も2500万台レベルである。この数字というのは世界販売台数の1/3にあたる。これから10年は中国国民のローカル部エリアに販売が行き届きさらに巨大化していくだろう。又、インドも10年かけて中国と販売台数を争う市場になるであろう。現状でもインドでの販売台数は日本を上回っていることを我らは知らないのである。

日本自動車メーカー、工作機械メーカーはもっとグローバルに世界市場を見なければいけない。いままでのように北米、欧州がお客様だという時代は終わった。これからは中国、インド等のアジアなのである。

      記事  石村忠美