時代はインド

朝礼

発展途上国の中でも急速な経済成長を上げているのが南アジアに位置するインド。 2017年の人口は、世界で最も人口が多い中国の13.9億人に続き、13.17億人と日本の約10倍に当たります。 13億人を超える国民の経済落差は激しく、約3割の人は1日1.25米ドル以下の支出で暮らしています。 また、人口の約半数が25歳以下で毎月100万人が新たに労働人口に加わるため、雇用創出がとても追いつかないのが現状です。 そんな経済落差が激しいインドですが、2017年のGDP(国内総生産)は世界第6位にランクインしています。

ここ10年で中国が急成長で国力をあげ、現在はアメリカに次いで2位となりました。 インドも同様に加速度を増して成長していきます。その経済発展のスピードは中国以上のものです。 3位 日本、4位 ドイツ、5位 イギリスがインドより上位にいますが10年もすれば追いつかれるでしょう。 人口も多いですが、とにかく平均年齢が若い! 将来が羨ましい国かもしれません。

インドを走るSUZUKI

で、われらが工業界の話ですが、インドといえばスズキ自動車です。 インド国内で言えばタタ自動車と並ぶビックネームです。 スズキさんのように国民から愛される車づくりをするのも成功するには大切なことです。 工作機械業界でもいち早く進出し成功しているブランド的な会社もあります。

この10年伸び悩んだ企業、それは中国に受け入れられず製造できなかった企業。 必要とされず人員配置を中国に出来なかった企業になります。 成功した企業は工業界をみても売上げが倍増していきました。 現在少なくても1割の人を中国に配置しなければグローバルにはやっていけません。 しかしこれからは2割を中国、1割をインドに配置して国内雇用を減らす時代になってきます。

これから10年はインドや中国の発展の為に一生懸命になれる企業が生き残っていくでしょう。 世界の人口の半分が中国、インドです。その二カ国を大切にし文化も歴史も理解しあい協力していくことが 日本に利益をもたらす一歩目になるでしょう。

                                                                 記事  石村忠美