まずは、日本自動車販売協会連合会が11月6日、2020年10月の車名別新車販売ランキングを発表したデータを見よう。なんとほぼトヨタ車独占状態で、トップ10に日産車は一台もはいってないのである。長い歴史のなかでもこんなことは珍しいのではないだろうか?
●乗用車ベスト10
1位 トヨタ「ヤリス」:1万8592台(ー)
2位 トヨタ「ライズ」:1万3256台(ー)
3位 トヨタ「ルーミー」:1万1487台(前年同月比165%)
4位 トヨタ「カローラ」:1万275台(前年同月比91.8%)
5位 トヨタ「アルファード」:1万93台(前年同月比196.7%)
6位 トヨタ「ハリアー」:9674台(前年同月比536.3%)
7位 ホンダ「フィット」:9001台(前年同月比287%)
8位 ホンダ「フリード」:7849台(前年同月比179.7%)
9位 トヨタ「ヴォクシー」:6258台(前年同月比142.4%)
10位 トヨタ「シエンタ」:6077台(前年同月比65.3%)
そこで11月24日、日産自動車は、コンパクトカーの「ノート」の新型を発表した。日産車期待の一台であるが簡単に私なりに紹介しておきましょう。
まず、新型ノートに対しライバルになるのが、ヤリス(トヨタ)とフィット(ホンダ)である。三車種ともメーカー最大のライバル市場であり、この150万から200万クラスのコンパクトカーは常にトップ10の上位で競争しているのである。どの車種も月1万台を最低売ることを目標に開発されておりノートにおいても、初年度は1万台/月、を超えてくるであろう。
新型のノートの最大の特徴はハイブリッド方式であるe-POWERのみになった。搭載する1.2リッター直列3気筒ガソリン・エンジン(82ps/103Nm)は発電用として使われ、駆動はモーター(85kW/280Nm)による。 駆動方式はFWD(前輪駆動)のみであるが、前後にモーターを搭載する4WD仕様も12月ごろ発表されるそうだ。価格は202万9500~218万6800円。12月23日より販売が始まる予定です。
この車が失敗すれば、日産の企業存続も厳しくなるだろう。爆発的に売れることを期待したい。
記事 石村忠美