当社がいままでやってきた内燃機関関係の設計というものはコロナを境に全く違う道、電動化という所に舵をきられはじめた。当然エンジンというものはすぐに無くなるわけではないのだが、新規開発というものはまちがいなく激減した・・・もはや無いのである。国内工作機械メーカーも誰がお客様なのか、どの国にいけば仕事があるのか分らないでいるのである。
今日は世界販売台数ランキング2021-2月のデータを画像を使ってまとめたので発表したいと同時に、そのようなメーカーが今後日本工作機械のお客様になる確率があるということを分ってもらいたいとおもう。
月産販売台数3500台以上のEV車のみの世界データである。
13位 KIA Niro EV(韓) 現代自動車のアイオニックとプラットフォームを共用する姉妹車である。3540台
12位 Renault Zoe(仏) Bセグメントとしてはヨーロッパで一番人気車種である。ロングセラー車種のひとつである。3550台
11位 Audi e-tron(独) アウディらしい一台である。内燃機関と雰囲気も変わらないクオリティがすばらしい。VWと同様に大衆車作りも忘れてほしくないとおもう。3598台
10位 日産Leaf(日) 世界初の電気自動車。今年で10年になるのだが世界の技術においてきぼりになったとしかいえない。今後はソフトウェアの開発が鍵になるであろう。3707台
9位 Xpeng P7(中) NVIDIAの頭脳と手を組み、自動運転というよりもAI人口知能運転も可能にしている。スマートフォンでカモンと言えば、ホテルロビーまで向かえにくる世界である。低価格でこの世界をつくれるのはアリババの資本力なのかもしれない。3710台
8位 SAIC roewe Clever EV(中) 上海汽車の小型ハッチバック。低価格で勝負するに徹したモデルとして発売された。5176台
7位 Chery EQ(中) 奇瑞汽車のハッチバック。SAICとよく似ている。5772台
6位 GAC Aion S(中) 広汽新能源汽車のAion S。新型のモデルでは日本電産のイーアクスル採用の会社としても知られる。6092台
5位 GW ORA (中) 長城汽車が、100万円以下で買えて一充電で200km以上走れる小型電気自動車として発売。世界的ヒットし、インドにも進出している。6092台
4位 BYD Han (中) BYDの自信作、「漢(Han)」。この車種からグローバル販売がはじまるのだが世界的にヒットするようであればBYDという会社は脅威である。9298台
3位 Tesla Model Y (米) モデル3のSUV版といっておけばいいのだろうか。今後はVWのID4がライバルになってくるのだろうか?9597台
2位 Tesla Model3(米) 電気自動車の世界的ベストセラーになること間違い無し。今後のEV世界の評価基準になっていくであろう。21589台
1位 Wuling Mini EV (中) 上汽通用五菱汽車の『宏光MINI EV』。ベースグレードの価格は約45万円で9.3kWhのバッテリー容量。4人乗りでシティコミュニティとしては十分なスペックである。36762台
日本にいると、なかなか知れないEV世界販売台数データです。2021年はVWよりID3とID4が発売されます。又GMからはシボレーボルトや日産からアリアの発売もあります。中国が先行してきましたがヨーロッパ勢の開発力も凄まじいものがあります。2021年はテスラvsVWvs宏光MINI EVの販売合戦になるでしょう。
記事 石村忠美