日本自動車メーカーのブランド力

朝礼

上図、表のように、情報、評価が片寄らないように3つのデータを用意してみた。世界における日本車のイメージはレクサスを除いてはあまり良いものではないことがわかる。確かに壊れないという日本車のイメージはマイナスではないが、やはりカッコのよさや美しさ、運転の楽しさも大事なイメージのひとつである。こう見るとアメリカ車、フランス車、日本車のブランド力が低く、欧州車が世界的にブランド力があることがわかる。日本車は我々がおもうほど評価されてないのではないか。

日本車メーカー狙うところは、もっとバラバラになるべきである。例えばトヨタ連合を基本に考えるとレクサスを最上級、富裕層狙いハイエンドブランドとし、スバルはトヨタの少し上の所プレミアム層を狙う。トヨタは中間層レベルを完全に世界包囲し、マツダはSUV、ディーゼル担当を狙う。ダイハツは小型車、軽自動車担当で、スズキはインド向けグローバル担当に徹する。資本関係をうまく利用して話合えばもっといくのではないだろうか。

日産は平均価格も高めなので、トヨタより少し上のプレミアム層、ホンダは低価格小型車が得意なのでトヨタより少し下の層を狙っていけばどうだろうか。日本自動車連合として、これからは立ち位置を考えていかなければならない。

2019年、私が日本メーカーに思うことを一言(予測)。

まずは日産・ゴーンさんのような強力な指揮官がいなくなった今、ルノーと車輌コモン化していくのは難しくなるとおもわれる。なかなかヒット商品ができなくなった今、早急な開発が必要になる。一兆円の赤字会社をゴーン氏が建て直してくれたやり方を思い出してほしい。ノート、セレナもモデル末期にくれば、なかなか厳しい経営になるとおもわれる。

ホンダ・N-BOXが記録的なヒット商品になり長く続くのと、1.5L以下クラスがボチボチでているぐらいでその他は全く振るわない。ステップワゴンゃオデッセイのような一昔調子良かった車種を見捨ててはいないだろうか?日産同様、新商品開発が求められる。いまから10年前、若者の心を引き付けるNo1ブランドだったのだが、あの時のスポーティ感が無くなってしまったなぁ。

三菱・一部地域で販売が好調なSUV・・・だが国内で勝負してかないと世界競争には勝てない。日産に助けてもらってからの三菱自体の動きが全くみえない。好調だったekとか何処へ・・・

スバル・まちがいなくプレミアムブランドとして車も高く売れているみたいし、今後もスバルらしい強気な車作りをして業績向上につなげてほしい。水平対向のエンジンのこだわりのように、モーターの時代になってもおもしろい駆動をとり、トヨタとの差別化を考えていってほしいですね。トヨタ連合のプレミアムポジションとして北米、欧州欧米に通用するのはスバルが一番なのかもしれないです。

マツダ・近年マツダデザインといわれる時代から車がカッコよくなった。しかしユーザーはもう今のデザイン飽きている。同じような顔、同じようなライン。2019年あたりから販売の打ち止め感がデータにでている。20年前のユーノス、アンフィニの時も似たようなデザインになり同じ失敗をする匂いがする。マツダのセンスがいいところ、たまにガラッと変えていかなくてはいけないですね。

レクサス・ブランドが立ち上がって10年ぐらいなのに、世界的のプレミアムブランドとしたトヨタは素晴らしいとおもうが、まだまだ欧州車御三家と張り合っているのが現状である。LSシリーズの上のクラスをリリースして、ロールスやベントレー英国車を負かすブランドになってほしい。そうすれば世界の見方も、また幅が広がるだろう。

トヨタ・若者が乗りたい車ナンバー1、アクア・・・そんな記事もあれば、アルファード・・・そんな記事もある。豊田社長の若い感覚が昔のトヨタのイメージを変えてきているとおもう。トヨタ単独でみれば世界一の自動車メーカーであることは間違いない。世界とどう戦っていくか楽しみである。エンジン、EV、ハイブリット、水素、どのエネルギーが将来的に採用されても、車を用意出来るのはトヨタの強みである。

                    記事 石村忠美