工作機械のマシニングセンタや旋盤機は、NCプログラミングで動くことを基本に日々進化してきました。角摺動面からリニアガイドになり、送り軸はボールネジをあたり前のように用い、時代とともに高速化、高精度化が計られてまいりました。
2000年ごろからは、CAMでの加工が常識となりプログラムの自動化が進みました。NCメーカー(ファナック等)に頼らなければ動作できなかったマシンが、近年では自社NC、内製オペレーションパネル機が必須の時代になりました。正直20年前から機械部の進化はそれほど無いが、電気部分やソフトウェアでの開発が進んだメーカーが好調な業績の結果につながっています。
これからの時代、機械に必要なこと
高速化、高精度は日本メーカーとして当たり前に必要とされることで、とにかく小型化、省力化が必要とせれてきます。自動車のメカニカルな部品は、どんどん小型化されてきます。(エンジン系、駆動系は特に) かつ、油圧空圧レスで電気動力(エアーシリンダ)のみで全動作の機械が必要となっていくことでしょう。
またNCプログラムはタブレット入力、ワイヤレス操作がパネルが常識となってきます。機械のIot化として、機械メーカと常にオンラインで繋がり、保守体制も24時間必要になります。メーカはそのような事がが普通にできなければなりません。
例えば、工作工具の消耗を自動認識して発注、潤滑油の自動給油サービス、工作物完成後の自動配送手配、オペーレータの食事や万が一のレスキューの手配など、私たちの生活で必要とされること全て対応できるような機械のオペレーションシステムではなりません。
記事 石村忠美