グローバル化しないから敗退する産業ができる

朝礼

日本は、どうして衰退していくのだろう。GDP、教育、給与水準全てが年々さがっていく。それは、ゆとりになってきていて、正直、楽になってきている。だれもが気づいている。国の政策だからこれは仕方のないことだとしよう。

もう一つの原因として、企業はグローバル化しようとしていないと私は考える。急成長の中国、インド、今後のアフリカ地域に進出して外貨を稼ごうとしていないことに要因がある。新興国に長期出張したくないのが本音の日本人ばかりになった。日本は豊かになりすぎた。

90年バブルが弾けると同時に、日本の繊維関係のビジネスは完全に韓国、中国に市場をとられ敗退する産業になった。その後もITバブルがはじけると同時に、日本のコンピュータのシェアはHP、DELL、レノボ、エイサー、アーススといった米国、中国にもってかれ世界のシェアの2%をとるので精一杯になり、国内企業は大赤字で敗退する産業になってしまっている。そして、次に訪れた通信機器産業(スマートフォン等)も今ではSONY、SHARPぐらいしか製造していない。その世界シェアは日本トップのSONYでも0.16%である。もはや敗退せざるえない産業になってきている。パナソニック、京セラ、三菱、NEC全て敗退していった。

廃退して敗退する日本企業

私が言いたいのは衰退産業でもないのに敗退企業がでる日本。なんとなく国民はグローバルに商品を売っていると勘違いしている。グローバル展開しているわけでもないのに。早急に変革しなければ国内国産のスマートフォンメーカーが完全に消滅する日も、そう遠くないだろう。

我らが関係する自動車や工作機械メーカー。この産業ことに関してもグローバル対応できているような気がしているだけかもしれない。

          記事  石村忠美