タタ社(インド) アルトロズ発表

朝礼
アルトロズ発表会

インドの自動車大手タタ・モーターズは22日、新型ハッチバック「アルトロズ」を発売し、高級ハッチバック部門に参入した。4月に導入される新たな排ガス基準「バーラト・ステージ6(BS6)」に対応したガソリン、ディーゼルの各エンジン搭載モデルを用意した。

 排気量1.2リットルのガソリンエンジン搭載モデルは52万9,000ルピー(約82万円)から、1.5リットルのディーゼルエンジン搭載モデルは69万9,000ルピーから販売する。アンチロック・ブレーキ・システム(ABS)や電子制御制動力配分システム(EBD)、エアバッグ2個を標準装備。英国のグローバルNCAPが実施する自動車の国際的な安全性能評価で、最高評価の5つ星を獲得したことが最大の売りだ。車の出来栄え、スペックからみると日本車の半分ぐらいのプライスで買うことができる。なかなか日本人の感覚では製造、販売出来る値段ではないが、このような値段でなければインドでは通用しないのだ。

国民車 ナノ

タタが2008年に発表した「ナノ」は、4ドアの一般車両でありながらわずか10万ルピー(発売当時のレートで28万円)で販売され、世界中を驚かせました。製造コストで10万円ぐらいでできなければ成り立たないだろう・・・・ 当時、タタはインド国内の自動車シェアの約6割を占めており、インドを代表する企業とも言えます。とにかく値段の安さに驚かされますね。

急速に進化するインドの車市場だが、まだまだ日本企業の進出は少ない。世界でもスズキ車だけがシェアの半分を占め成功しているのが現状である。14億人、しかも若者ばかりの国インド。この市場に参入しなくては今後の日本の車の未来はないだろう。

この国ではおそらく1.5リッターエンジン以下の車しか流行らないだろうし、案外小さい所を好む人種である。日本のフイット、ヤリス、ノート、マツダ2などのコンパクトカーは是非インド市場で挑戦してみて欲しいとおもう。

        記事 石村忠美