日産リーフ所有して7年・・・

朝礼

当社がリーフを所有して丸々7年になる。所有してからこそわかる電気自動車の真実を語ってみましょう。

まずは良いところから、お話してきます。電気だからこそecoという意味で電費という計算からいいますと、平均して100円で100キロぐらい走ることができます。悪くても150円で100キロぐらいの航続距離になっているのが現状です。感覚的にガソリン車と比較するとタダ同然みたいな感覚になってしまいそうです。またガソリンスタンドに行かなくていいので、その分楽にもなります。但し毎日充電しなくてはいけないので慣れるまで、めんどくさいという感覚になる人もいるとおもいますが私はそう感じなかったです。最終的には携帯電話を充電する感覚と似てきます。

リーフの充電スタイル

もう一つ良い所があります。走行性能です。とにかく静かで、ピィーンと電車の音に限りなく近い感じで心地良いです。また加速力も国産スポーツカーに負けない動力性能があり、電気自動車特有の動きでスポーツ性能も限りなく高いと感じております。

次に悪いところです。まず車両価格が高いです。当社が購入した時は補助金がありましたが、なければ購入しなかったとおもいます。現行車ですと車両価格だけで315万から400万の設定になっていますので、もはや小さな高級車といったところでしょうか。

いちばん悪いところは航続距離の問題です。実際カタログ値の8割ぐらいしか走行しないのが本当のところです。当社が購入した初代リーフですと購入したばかりの状態で100キロぐらい走行できましたが、7年経った今では70キロぐらいしか走行しません。定期的に毎日走行しているので、バッテリーも比較的に上手に使っているとおもうのですが、今は遠くに行くのが不安な状態になってきています。また上記のデータはあくまでecoモードで走った時で、普通走行状態ですと更に2割ぐらい悪くなります。冬場、暖房をつけると更に2割悪くなり、充電満タンで50キロぐらいしか走行しません。もはや田舎の道路で所有するのは少し厳しいかもしれません。リーフを運転していると、いつも航続距離の不安をかかえながら走行しています。

当社が購入した初代リーフ

《総評》リーフは決して悪い車ではありませんが、高速の走行や、長い走行距離を苦手とした車だということが分かりました。首都圏などのタウンユースや、排ガスをだしてはいけない街の環境で使用するのは最適だとおもいますが、地方道路での使い方では不安を抱えながら走ることは日常になってきます。リーフオーナーであれば、暑いのにエアコンをつけれない、寒いのに暖房をつけれない、、、そんな体験ばかりではないでしょうか。スマートフォンでいうとバッテリー不足の為、写真を撮れないみたいな・・・感じですね。バッテリーが安価になり、軽く小さくなってガソリン車と変わらない航続距離になれば買いですが、まだまだガソリン車に軍配があがるのはしかたないでしょう。

2020年は中国での電気自動車の補助金がどんどん引き締められていくようです。もしかすると日本と同じように電気自動車販売に釘を刺すような結果になっていくかもしれません。2019年、中国での電気自動車の割合は約5%弱(日本の10倍)ですが、私は中国でも補助金がなければ販売台数割合は下がると予想しております。今はハイブリッドが一番快適で安心で、エコなエンジンであることを分かってもらえるといいのですが。

       記事 石村忠美