先端技術 

朝礼

2016年、森精機MCでゼロチップ仕様、機械のドリル部から切粉が吸い込まれる機械に驚かされたかとおもえば、今回はAIを駆使して、間違いなく今後のトレンドとなる機械を発表した。4機種の横型マシニングセンターにOP搭載される。

目を引いたのは人工知能(AI)技術の応用だ。森精機の「AI切りくず除去ソリューション」の機械には驚いた。あらかじめ切りくずの画像を学習させたAIモデルを用いて、加工室内の2台のカメラの画像を基に、どこにどれくらいの切りくずが堆積しているかを推算。加工室内の構造などを加味して切りくずがうまく流れ落ちるような洗浄経路を自動生成する。それに沿ってノズルからクーラントを吐出して切りくずを効率的に除去する。 

ライバルメーカーは特許にかからないように、同様の切粉処理技術を開発することが急務になってくるだろう。工作機械業界において初めてAIの素晴らしさを感じる商品だと感じた。

    記事  石村忠美