JIMTOF 報告

朝礼

主要工作機械メーカーが、自動化の“進化”を支える技術の製品化を加速している。

日本国際工作機械見本市(JIMTOF)のオンライン版「JIMTOF2020オンライン」では、人工知能(AI)やロボットを組み込んだ機械やシステムの新製品を披露。工作機械の一層の知能化を支える技術により、モノづくり現場での自動化の動きがさらに加速しそうだ。

DMG森精機は切削加工で発生する切りくずをAIで自動除去するシステム「AIチップリムーバル」を出展。

ジェイテクトはモノづくりを高度化する独自の要素技術群「TAKTICA(タクティカ)」の新技術搭載機を披露。

オークマは自動化への提案として、工作機械に内蔵する次世代型ロボットシステム「ARMROID(アームロイド)」を搭載した小型複合加工機「MULTUS(マルタス)B250II」を出展。

ファナックも工作機械とロボットを組み合わせるシステム「CNC―QSSR」の機能を拡充。パソコン上でロボットの経路を自動生成する機能を出展している。

メーカーは機械を作る予算より、システムを製作する予算のほうが何倍もかかる時代になるという。自社システム、OSで動作する時代になったのである。

      記事 石村忠美