私が今回の上海モーターショウにて感じたことを全て集約したのが、智己汽車である。
簡単に説明しておくと、自動車製造中国最大手の上海汽車集団(SAIC Motor )、上海の国家級産業開発エリア上海張江高科学技術園区(Zhangjiang High Technology Park)、IT大手アリババグループの3社が共同で立ち上げた「智己汽車(Zhiji Motor)」である。
特に素晴らしいと感じたところ3つだけ報告しよう。
まず次元を超えた自動運転技術である。NVIDIAのチップ技術を導入し処理速度の次元が違うのである。たくさんのLIDARセンサーから情報を処理しレベル4運転ではなくレベル5の人口知能運転を現実化していくのだろうとおもった。
次に、バッテリーの技術である。CATLと新規開発したリチウムシリコンバッテリーは航続距離1000kmともはや内燃機関を超えたところにまでいってしまったのである。さらにワイヤレス充電ができるというから驚きである。
三つ目はデザインである。形こそ中国が好きそうなセダンスタイルではあるが、私が見てもかっこいいなぁと感じる一台であった。NIO(蔚来汽車)フラッグシップセダン「ET7」と似ているなぁと感じたのだが、私は今後IMのL7セダンと、NIOのET7セダンは世界の技術トップレベルを争うのだろうと感じた。どちらも1000万ぐらいの車両価格になるだろうし庶民には手の届かない領域の車であった。
今日の朝礼では、沢山ある中国車の中から本当に生き残るであろうブランドを取り上げていきたい。そして国内の工作機械メーカーに協力できたらと考えております。
記事 石村忠美